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トコタンのひとり言(open)

No.1082 大人になる本   ( tokotan. )

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何でもはなしてにも、書きましたが、サークルをはじめたときに、
書込みをしていた本です。(著作権にひっかかるかな?)
古本屋さんでみつけた本の割には、小難しいけど、なんとなく、
心にとまる感じです。

久しぶりに読んでみて、そんな印象を受けました。

赤サンタさんが共有ファイル no,2に入れていただいてます。
そのままをコピーしました。

大人になる本 −−第1章−− 

  「つまらない、毎日」

なんとなく毎日がつまらない。このままでは、自分がだめになって
しまうような気がして、考えると悲しくなる。望んでいたのは、こんな
人生ではなかったし、もっと私らしい生き方があるはずだとも思う。
だけどどうしたらいいのか、なにをしたらいいのかわからない。

子供の頃、自分の未来は、輝かしいものになるはずだと思っていた。
才能を生かした仕事、愛にあふれた結婚、幸せな家庭、楽しい休暇..。

もちろんそれらはすべて、ぼんやりとした「子供の夢」にすぎなかった
けれど、いつか必ず幸せになれると思っていた。あの頃は自分の
可能性を信じていたから、夢を見る力があったんだ。

だけど大人になるにつれて、自分の可能性を信じることができなく
なった。現実の生活は夢見ていたものからはほど遠いし、才能など、
いくら探しても自分の中にはありそうもない。大人になるということは
こういうことなんだと斜めに構えてみたり、才能がないんだからしかた
がないとあきらめる努力をしてみたりする。それでも、心の中の悲しみ
や焦りは、どうすることもできない。

子どもの頃の夢がすべてかなえられるとは思わないけれど、せめて
「自分で選択した自分の人生を、自分なりに、生きている」といえるよう
な生き方をしたい。たぶんそれは、あきらめるということでもないし、
満たされない夢に苦しむということでもないだろう。


  −第2章−−

       「自分の現在地を知る」

どんな人生を送りたいのか、ぼんやりと夢見ているだけなら、それは
「子どもの夢」にすぎない。
夢を手に入れるための具体的な方法を持たないあなたは、いつまで
たっても、ただぼんやりと夢を見上げ、落ちこんだり,腹を立てたりして
いる。あなたは、大人になるということは夢を捨てる事だと決めこんで、
子どものままでいようといているのだろうか。

だけど、大人になるということは、夢を捨てる事ではない。大人になると
いうことは、現実の中から具体的な道を探しだし、夢と現実のギャップを
埋めていく方法を知ることでもあるんだ。

具体的な道を探し出すためには、まず自分の現在地をきちんと知らな
ければならない。街にある地図には、必ず「現在地」に丸印がついている。
現在地がわからなければ、行きたいところへ行くための道を見つけ出す
ことができないからだ。

自分の現在地を見つけるためには、自分がいまどのような現実をかかえ
ているのかを知らなければならない。それはあなたが、社会の中でどの
ような評価をうけているのかということを知ることでもある。
現在地が。社会的にはまったく評価されていない場所だったり、八方塞がり
に見える場所だったりしても、だいじょうぶ、道は必ずみつけだせる。

うずくまって悲しんでいても、道を探し出す事はできない。立ちあがって,
あたりを見まわしてみよう。あなたの現在地は、あなたが世界とつながる
ための起点なんだ。
あなたは、ここから歩き出すしかない。だからつらくても、自分の現在地を
きちんと確認しよう。それが、自分の道をみつけるための第一歩なんだ。


見まわしてみると、あなたのまわりには、色々な道がある事がわかる。
大通りもあれば、路地もある。だけど、どの道も、あなたの足元までは
のびていない。道は、あなたを避けて通っているようにすら見える。
一歩は踏み出せば道にでられそうな気もするけど、あなたには、その
一歩を踏み出す決心がつかない。

あなたには、どの道があなたの行きたいところへ続いている道なのか、
よくわからないかもしれない。この道を行けば、自分の望んでいるところへ
行けるはずだと思っても、たどり着く自信が持てないのかもしれない。
行きたいところがわからなくて、どの道を選べばいいのかわからなくなって
しまうことだってある。そんなとき、いったいなにを手がかりにして進んで
いったらいいのだろう。どうしたら自信を取り戻す事ができるのだろう。

信じられないかもしれないけれど、あなたはあなた自身を知ることで、
その手がかりを見つけられる。自信を取り戻すことだってできる。
鍵はすべてあなたの中にあるんだ。


  −−第3章−−

      「大切なものはなんだろう」

自分って、いったいなんだろう、自分のことって、わかっているようで
わからない。だけどなにをしているときに楽しいと感じるか、どんなときに
満たされていると感じるか、リラックスできるのはどんなときか、なにを
しているとき夢中になれるか、そういうことならなんとなくわかる。

どの道を、どっちへ向かって歩いて行こうかと考える時、まず自分が大切
にしているものはなにかということを、できるだけはっきりさせてから考えよう。
大切なものがわかっていれば、道を選ぶときに、あまり迷わないですむ。
その道を選ぶことで、あなたが何を得て、なにを失うのかということも、わか
りやすくなる。自分にとつて大切なものはなにかということがわかっていれば、
それは、進んでいく道を決めるときの大きな目印になる。

あなたにとっての大切なものはなんだろう。
自分、恋人,お金、家族、仕事、趣味、一人の時間、自然、おいしい食事、
友達、認められる事、笑う事、走る事....なんでもいい。大切なものがほか
の人と違っていてもいい。自分が何を大切にしているのかをきちんと知ろう。

将来の事も想像してみよう。10年後、20年後、30年後、あなたは自分の
人生に満足しているだろうか、今大切にしているものをあなたはその頃も大切
にしているだろうか。


   −−第4章−−

         「あなたを傷つけるもの」

あなたは、自分の中に色々な敵をかかえている。あなたを傷つけ、道を選択
する自信を失わせるのは、まわりの人間や社会だけじゃない。
それよりもずっと深くあなたを傷つけ、くるしめているのは、あなた自身なんだ。

あなたの中の理想主義者..この人は、自分の理想像にあなたを近づけようとする。
あなたがこの人の要求にこたえるためにいくら努力しても、それを認めようと
せず、ただひたすら「もっともっと」と言い続ける。またこの人は、あなたに理想
の人生を要求する。あなたが理想の友達、理想の恋人、理想の仕事に囲まれて、
完璧な人生を送らない限り、この人が満足することはない。でもそんな理想は
蜃気楼のようなもの。要求ばかりしているこの人と付き合っている限り、あなたは、
満たされない思いをかかえながら、あてのない旅を続けなければならない。

あなたの中の批評家...この人は、自分の判断をあなたに押しつける。
「あなたはバカだ」「あなたの意見なんかくだらない」「あなたにはなんの能力もな
い」
冷酷にあなたの全人格を否定するこの人は、あなたの一部分をたしかに知って
いるかもしれない。だからこそあなたは、この人の意見を無視する事ができずに、
うちのめされる。だけど、この人が見ているのは、あなたの一部分でしかない。
この人の意見を信じていると、あなたは自分の一部分をあたかも自分の全体で
あるかのようにとらわれていてそこから抜け出すことができなくなる。

あなたの中の悲劇の主人公...この人は、あなたが現実に立ち向かう能力を奪う。
「あなたは運が悪かっただけ」「かわいそうに、あなたは被害者よ」「もういい、
あなたはあなたなりに精一杯やったのだから」「あなたが壁にぶつかると、この
人はいつも言い訳を考えてあなたを許し、守ろうとする。でもそれは、あなた
には問題に立ち向かう能力がないと、この人が断定しているからだ、この人と
仲良くしている限り、あなたはいつも現実から一歩引いているしかない。
あなたはあなたの現実を変革できず、与えられた世界の中でいきるしかない」

あなたの中の夢想家...この人は、あなたから現実を奪う、あなたが誰
にもわかってもらえないのは、みんながあなたを誤解しているからだ」「いつか
きっと、本当のあなたをわかってくれる人が現れる」あなたが苦しんでいると、
この人はいつもそうやって、「本当のあなた」という逃げ場を作ってくれる。
だけど、この人が思い描いている本当のあなたなんて、幻にすぎないのかも
しれない。この人の言う事を信じている限り、あなたは、友達の目の中や
社会の評価の中にある。現実のあなたに出会う事はできない。

あなたを苦しめているこれらの敵は、あなたが生み出し、あなたが育てている。
あなたが彼らの声に耳をかたむければかたむけるほど、彼らは、どんどん
大きくなって、あなたをみこもうとする。だけど、彼らを上手にコントロールすれ
ば、彼らはあなたの中に向上心や、客観的な視点や、自分を大切にする気持
を育ててくれる。忘れないで、彼らをコントロールするのはあなたなんだ。


   −−第5章−−

       「自信を取り戻す」

自信を失ってしまったとき,どうしたら自信を取り戻す事ができるだろう。
自信がなくなると、誰でも、自分が人1倍、無能でつまらない人間のように
思えてくる。そんな時、あなたは自分自身に腹を立て、誰よりも深く自分自身を
傷つけようとしてはいないだろうか。
ひょっとしたら、世界中で一番、あなたの事をだめだとおもっているのは、あなた
自身かもしれない。

人に気を使いすぎて疲れてしまつたり、調子に乗りすぎて失敗したりするあな
たは、人とうまくやっていくのが苦手なタイプかもしれない。
勉強も仕事もうまくいかないあなたは、もしかしたらいきるのが下手なタイプ
かもしれない。だけど、自分のマイナスをいくら数え上げても、マイナスが乗り
越えられるわけではない。マイナスを数えあげて自分自身を傷つけるより、
自分の良い所を見つけて、自分自身を励まそう。
私には、良いところなんて全然ないと思っているあなたは、多分自分の良い
ところを探す方法になれていないだけだ。

「つまらない人だね。」−−そうね、私は平凡な人間かもしれない。
でも、だからこそ私は、人に安心感を与える事ができる。
「あなた、チョット太り過ぎよ」−−うん、たしかに私はデブだ。でも、神経質
でギスギスしているという印象を人に与えないし、ちょっと恥ずかしいけれど、
抱きごこちが良いと思うの。
「どうしてそんなにあきっぽいの?」−−たしかに私は持続力が無いと思う。
だけど瞬発力は抜群なんだ。
「君はかわいげのない人だね」−−そう。私はホントにガンコで意地っ張り。
でも、私は、自分の意見をきちんと言おうと思って、一生懸命考えている。

...誰にだって、良いところは一杯ある。もちろんあなたにだって、良いと
ころはたくさんある。それをみつけていけば、あなたは自分の力で自信を取り
戻す事ができる。

マイナスばかり見つめていると、マイナスがすごく大きなもののように見えて
くる。だからといって、無理して自分のマイナスを見えないようにしていると、
無理をしているぶんだけ、やっぱりマイナスは実際よりも大きくみえてしまう
ものなんだ。マイナスがあるということを認めながら、良いところをみつけて
それを育てていくと、マイナスは、あなたの中に個性的に魅力を作り出し
たりする。不思議だけどそうなんだ。


   −−第6章−−

      「 自分の中にある力」

人生を選択するのに、悩んだり,苦しんだりしたとき、あなたは誰に相談
するのだろう。
友達、恋人、両親...。
色々な人があなたの相談にのってくれる。だけど誰よりもあなたを理解し、
あなたの気持にぴったりとしたアドバイスができるのは、やっぱりあなた
自身なんだ。あなたは、自分自身を尊重したり信頼することで自分を癒し、
問題を解決していく力を持つ事ができる。

自分を尊重するということは、ありのままの自分を受け入れるということ。
もちろん、ありのままのあなたは完璧な人間ではない。長所もあるけど
欠点もある。だけどそれらすべてが集まって、他の誰でもないあなたと
いう人間が出来あがっている。あなたは、理想の自分やほかの誰かと
自分を比べてありのままの自分を粗末に扱ってはいないだろうか。
自分に価値観がないと思うと,人間は自分で自分を破壊してしまうこと
だってある。ありのままの自分を受け入れて、欠点も長所もある自分と
いうものを大切にしよう。まずあなたが、あなたの最大の味方にならな
ければ、他の人だってあなたの味方にはなれない。

自分を信頼するということは、自分の力を信じるということ。
あなたの中には、苦しみや悩みを解決していく力がある。
傷ついて打ちのめされていたり、混乱して自分を見失っていたりすると、
自分には問題を解決する力がないのだと思えてしまう。なげやりに
なって、ますます自分を傷つけてしまうことだってある。だけど誰の中に
も、自分の人生を良い方向へ持っていこうとするエネルギーは、ちゃんと、
備わっている。自分の力を信じいていなければ、あなたはそのエネルギー
を上手に使う事ができない。

問題にぶつかったら、あわてて結論を出そうとしないで、まずリラックス
することを考えよう。
花の匂い、風の音、柔かな布の手触り....。いつも見過ごしている
ものを思い出してみる。横になって目を閉じて深呼吸し、身体の緊張を
ほぐす体操をする。いやなことは考えずに、楽しい事だけを意識的に
見つめてみる。現実的なことは忘れて、自由に自分の夢を思い描いて
みる。そうしていれば身体の中から、あなたを元気にするエネルギー
が自然に出てくるはずだ。

ありのままの自分を尊重して、自分の中にある力を信頼すれば、あな
たは、あなたの中にある殻を最大限に生かす事ができる。


   −−第7章−−

      「気持ちを伝える」

自分の気持を正直に話すのは、なかなかむずかしい。
とくに何かを要求したり、拒否したりするときには、勇気がいる。だけど、
自分の人生を大切にするためにも、ほかの人の人生を大切にするた
めにも、思っていることを素直に話すということは、どうしても必要だ。
あなたは穏やかに、だけどしっかりとした声や態度で、自分の意見
や気持を相手に伝える事ができるだろうか。

人に嫌われていることを恐れて自分の意見を言わず、みんなが決めて
くれることを期待する。そのくせ後になって悔やんだり恨んだりしている。
自分の意見を言う時や、相手にものを頼む時、必要以上に強い言い方
をして、相手を傷つけてしまう。頼まれたことを断る時、なぜか不機嫌な
口調になってしまう。

多分あなたは、相手があなたの気持を察してくれる事を期待してる。
だけど、いくら期待しても、あなたは自分の気持をわかってもらうことは
できない。あなたのことが好きで、あなたを理解したいと思っている人
でも、あなたの気持をあなた以上に理解する事はできないんだ。
期待はいつも裏切られ、あなたはそのたびに腹をたてたり悲しんだり、
悔しい思いをしたりする。
でも、その悲しみや怒りは、あなたの期待がうみだしたものだ。

多分あなたは、こんなことを言ったら相手が怒るに決まっているとか、
ばかにされるに違いないとか、最初から自分でそう決めてかかっている。
だから、あなたは、必要以上に強い口調や、必要以上にふざけた態度や、
必要以上に弱々しい態度で、自分の意見を言ってしまう。そんなことをすれば、
もちろん相手はあなたが思ったとおりに、怒ったり、ばかにしたりする。
でも、相手にそれをさせているのはあなた自身なんだ。

納得したふりをしたり、あいまいなことを言ってごまかしたり、見栄を張ったり、
背伸びをしたり、無理をしたり、嘘をついたり....もう誰も、あなたの
本当の気持を理解することはできない。そして、あなたも自分自身を見
失い、自分の言葉に責任を持つこともできず、ますます自信をなくしていく。

自分の気持を正直に話すと言う事は、自分を大切にするということだ。
理路整然とした、立派な意見ではなくてもいい。落ち着いてゆっくり、だけど
素直にはっきり、自分の気持を話してみよう。嫌な事は嫌だと言おう。
頼みたい事があれば頼んでみよう。最初はなかなかうまくいかないだろう
けど、やっているうちにだんだんうまくできるようになる。

素直に自分の気持を表現できる人は、とても魅力的だ。あなたが自分の
気持を尊重していれば、まわりの人もきっとあなたの気持を尊重してくれる。


   −−第8章−−

       「人を愛するということ」

自分の人生を選択するとき、愛する人とどのようにつきあっていくかは、
かなり大きな問題だ。愛はあなたにやすらぎや喜び、勇気や自信をくれる。
だけどだからこそ、愛を手に入れようとして無理をしたり、自分の気持を
ごまかしたりして、結局は人生の選択を間違ってしまうこともある。

情熱にかられていると、自分の夢をあきらめ、意見をまげて相手に合わ
せることが、愛情の証であるように思えてしまうことがある。だけど、
自分を犠牲にすればするほど、相手に対する期待が大きくなり、その分
満足が遠のいてしまうということだってある。あなたは自分で犠牲になる
事を選択しておきながら、その代償を相手が支払ってくれる事を期待
している。あなたの満足や幸せは、いつも相手の手の中にある。自分の
力で自分の幸せを獲得することのできないあなたは、ただいらいらと
無力感をつのらせるだけだ。

自分に自信が持てなかったり,自分の事を好きになれなかったりすると、
愛を利用して安心や自信を得ようとする事がある。誰かに愛されれば,
誰かが認めてくれれば、自分の価値を信じる事ができるような気がする
からだ。だけど、自分を愛せないあなたは、相手の愛を信じる事ができ
ない。あなたは、わざと相手を傷つけたり、無理な要求をしたりして、
愛をためさずにはいられない。そんなことをいくらくり返しても、あなたが
自分自身を好きにならない限り、あなたの不安が消える事はないのに。

自分の気持、自分の意志、自分の良いところを大切にしていれば、愛は
素晴らしい力をあなたにくれる。

 
  −−第9章−−

       「決断するとき」

あなたはこれまで、色々な事を決めてきた。小さな事から、人生を決定
するような大きな問題もあったはずだ。これからも、色々な場面で。
あなたは自分の人生を選びとる決断をする。つまらない毎日を続ける
という決断もあるし、別の生き方を見つけるために、何かを始めると
いう決断だってある。もちろん、何が正しい決断なのかは、誰にもわから
ない。
でもどんな決断をするときでも自分で選び、自分で決断しよう。
それはとっても大事な事だ。

決断するときには、自分の頭、心、身体、すべてで決断ししよう。
感情的になって決断したり、頭だけで考えて決断したりすると、どうして
も失敗する事が多い。心も身体も頭も、すべてがイエスと言うまでは,
無理をして決断する事はない。そのうちに、あなたの中のすべてが
イエスと言うときがきっと来る。そのときが決断のときだ。決断のチャンス
を逃がさないように、注意深く自分を見つめていよう。

あなたが、頭も心も身体も全部でそうしたいと望み、決断した事は,たい
てい「良い事」なんだ。あとは自分の決断を信頼して進んでいけばいい。
あなたの中には、あなたを良い方向へ導いていこうとする力がある。
自分を尊重し、信頼していれは、あなたはその力を、十分に生かす事ができる。

どういう人生を送りたいのかよくわからないときでも、決断をしなければなら
ないときがある。そんな時は、自分のやりたくない事をはっきりさせてみよう。
やりたくない事の中で、どうしてもやらなければならない事と、やらなくてすむ
事をわけて考える。そして、やらなくてすむ事はできるだけやらないように
する。自分がどんな事を面白がっていて、どんな事をつまらないと感じて
いるか、きちんと観察しよう。自分の中にこそ、答えはあるのだ。


   −−第10章−−

       「自由に生きる」

あなたの人生で一番だいじなことは、あなたがどうしたいのかという事だ。
いろいろな人が、こうすべきだとか、これが正しい生き方だとか、あなた
に意見する。けれど、たとえそれが立派な人の意見でも、あなたがそれを
望まないならば、別に従う必要はない。声の大きな人や、話のうまい人
の意見を聞いていると、なんだかそれが正しい事のように思えてしまう。
だけどあなたは、人のために生きているのではないし,正しく生きるため
に生きているわけでもない。自分らしく、楽しく生きるために生きているんだ。

あなたの人生はあなたのもの。あなたの人生を惨めでつまりないものに
するのか、素晴らしいものにするのか、それを決めつけるのは誰でもない、
あなた自身だ。常識を無視して、めちゃくちゃな生き方をすることにしても
いいし、一生愚痴をこぼしながら生きることにしてもいい。
どのように生きるとしても、それを自分で選ぶ事が大切なんだ。人の自由を奪うので
なければ、あなたはどんな人生を選んでもかまわない。
それは誰がなんと言おうと、絶対にあなたの自由だ。


私には人生を選択する自由なんて与えられていない、と思っているかもしれない。
そもそもこの社会には、本当の自由なんかないんだ、と思っているかもしれない。
だけど自由になるためには、ここから始めるしかない。自由は遠くにあるもの
ではないんだ。自由は、あなたが、自分の意志で自分の道を選択した時に、
初めて生まれてくる。あなたが自分の意志で自分の道を選択していけばいく
ほど、自由はどんどんふえてくる。自由はあなたの後ろから、あなたについて
くるものなんだ。

あなたは立ちあがり、自分の現在地を確認する。そして、自分の中にある力を
信頼し、全身で「イエス」だと感じた時に、最初の一歩を踏み出すんだ。
もちろん、失敗だってあるし、選択を間違えてしまう事だってある。もうこれ
以上は進めないと思ってしまう事だって、あるかも知れない。でもどんな時
でも、自分自身の中にある力を信頼して、社会の中にある自分の現在地
から、最初の一歩を踏み出そうと考えていれば、道は必ずまた開ける。

あなたは、自分の選んだ人生を力強く歩いて行く。あなたは自分の人生を、
自分の意志で
選び取り、自分の力で築いていく。....あなたはもう、大人なんだ。

 ....... 「完」

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投稿日時:2003/06/22 08:55:20
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