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ﾄｺﾀﾝのひとり言(open)

No.1239 ちょっと力が抜けました   ( tokotan. )

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今日は、食事の介助と、口腔ケアを学んできました。

まず、食事は、横になって食べさせてもらうのです。
食べにくくて、美味しくなくて、疲れて．．．．．
でも．．．．．体のご不自由な方はいつもそういう思いをしているのですよね。

そして．．．．．ただ食事するだけなのに、人に手をかけてもらうって
すごく辛い事だった。

うまく気持が伝えられないもどかしさも感じました。
楽飲みという器具でお茶を飲ませてもらっても美味しくない。

最後に一人で楽飲みをもって飲んだお茶。
たったそれだけなのに、とっても嬉しかった．．．．．
自分で何か出来るって嬉しいことですね。
今まで無いちょっとした感動でした。

また、アイマスクをして、食事をするのですが．．．．．
全く見えないから、本当に美味しくないし、少しでとっても疲れる。
アイマスクを取ったら、汗がどっと出てました。

私たちにとっては、楽しい食事も、体のご不自由な方には、辛かったり．．．．．
のどに詰まる危険と背中合わせだったりして．．．．．
そんな気持も理解できるようになりました。

次に、口腔ケアをしたんですが．．．．．
人に口の中を見られるのって凄く嫌だった。
こんなことがいやだと思うのだから．．．．．
オムツの交換なんてもっとだろうなぁ。
そんな風に感じました。

でもね、少し前向きに考えられるようになったんですよ。
昨日書き込みしたでしょ。
何かをしてあげたいっていう事。
でも、その気持がいやだって思う自分がいる事。

そう思って講習にいったんですよね。
でも、少し考えが変わりました。
もちろん、おごった気持は絶対持ちたくないと思ったけど。

ムリをして、さっぱり接しなくても．．．．．
良いのでは、ないかと．．．．．

ノーマライゼーションって今の時代によく聞く言葉になりましたが、その人が
その人らしい人生を送ること。
その人らしくっていうのは．．．．．

介護される場合、さらりとした感じの介護を望む人。
コミュニケーションを凄く重視して欲しい人。
その人、その人で、ヘルパーに対する求め方が違うと思うの。

それを見抜ける力が欲しいという事。
その人の心の声を聞き取ること。
それが大切なのだと．．．．．

そして、その中で一番大切にしなくてはいけないこと。

介護は、赤ちゃんにするのと、同じようにオムツも、口のケアもするのだけど．．．．．
今までの日本を担って下さった方たち．．．．．
その尊厳の気持を忘れないこと。
赤ちゃんのように扱わないこと。

介護される立場の役をやってそう思いました。

私、昔、義父の介護もしたけど、その時は、自分はそういう気持がわからず、
ただ、ニコニコお世話をしていただけだった．．．．．

今思い出したら．．．．．
危篤状態から立ち直って、初めて口から食事をした時、父がその食事を
凄く喜んだこと。

そして、それから、少したって、ホンのニ三分だけど、自分でスプーンをもって
もらい、おかゆを食べたとき、義父がにっこり笑った．．．．．

あの時は、今思うと、自分で食べられるようになって凄く嬉しかったんだ。
そんな事を思い出しました。

時には、時間がかかったり、ポロポロこぼしたりするけど．．．．．

やっぱり、自分で自分の意志で物を食べる。
それって、嬉しい事なんですね．．．．．
動けない方の、小さな「意思決定」でもありますね。

私たちは、自分で何でも決めたり出来ることに何も感じていないけど、それって
時には面倒だけど、やっぱり幸せなことですね。

そして、私はまた、階段を一段上りました。
でも．．．．．
階段はどこまで続くのでしょうね。

なんだか、階段はずーーーっと雲の上まで続いていそうで、先が見えない。
でも．．．．．ジャックのマメの木のように．．．．．
なんだか、ちょっと楽しみでもあるなぁ。

鬼がまっていないと良いけど．．．．．

あはっ。

今日もホンのちょっびり、太ってきましたよ．．．．．



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投稿日時：2003/10/19 22:04:21
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