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トコタンのひとり言(open)

No.2576 今回のスクーリング   ( tokotan. )

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カウンセリング演習のUを受けてきました。

一年ほど前、演習のTを受けたのですが......
時間がたっていますからね。
少し不安でした。

演習のTは、「うなづき」「繰りかえし」などの基本の技法を勉強した
のですが、その時は意外とうまく行ったんですね。
ちょっとカウンセラーとしてやっていける?などと思ってしまってました。

が〜〜!!
今回は、とってもレベルの高い人ばかりで、驚きました。
カウンセラーの資格を求めているというより、職場とかで生かしたいと
思っている人が多かったのです。

この演習を受けるためにはある程度のお金もかかるのですが、それでも
受講すると言う人たちですからね......
まっ、私もそうですが......(私はいつもかなり劣等生)

一日目、なんとかうまくいきました。

二日目、クライアントをお迎えする場面設定、お送りする場面設定を
するのですが、一番にまわってきてしまい、ドジリましたぁ。
私はどうも、「ハイ、どうぞっ」と言われると硬くなる性格のようです。
それで、自分ではどうも納得がいかず、二日目は落ち込んでました。

それだけカウンセリングと言うものは、怖い部分もあります。
何しろ、人の気持をお聴きするのですから、真剣勝負なんですよね。
ものすごく小さな言葉の中にでもキーワードがあったりするからです。

いつも失敗したかなぁと(自分で思う時)は、もう一度心の中でカウンセリングを
やり直してます。
二日目も、帰りの電車で、色々考えてました。
ふっと......
カウンセラー役も、クライアント役も、観察者役も(そのグループの中で
順番に役をこなしていくのです)みんな同じ人間なんだと。
カウンセラーだって悩みはあるのだし......と。

そう思ったら少しだけ気持が楽になりました。
失敗したら、「しまった」ではなく、もう一度心を重ねればいいのだと。

3日目、いつもは10分の演習なのですが、一人のクライアントに
三人のカウンセラーがリレー的につきます。
10分ずつですから、30分ですね。

二回行ったのですが、初めのクライアントの悩みは、とにかく漠然と
していて最初の10分はよくわからない状態でした。(このとき私は観察者)
次の10分でなんだか感情表出がされて......(やや涙が)
次の10分で、少し落ち着いた所でふとした言葉がクライアントの
心に引っかかりました。その後です。クライアントの表情が見る見るうちに
明るくなっていくのです。
そして、何かしら心の整理ができたようです。ほっ

二回目の演習で、私はカウンセラーの二番手をしました。
ご相談はお子さんへの子供の頃の思いなのですが......
一番目のカウンセラーが、それはそれはうまく聴きだしていて......
二番手の私は、交代するときに、要約をするのですが、ちょっと違って
いたようで......「その事はそんなに心配じゃないのです」と
ご指摘をうけました。
前の日の私なら、へこっとなるところなのですが......
「そうかぁ。これは違うのだから、方向はこちらに行けばいいのか」と
心の問題を中心にお聴きしました。
すると......ぽろぽろと泣かれるのです。
「そんな...泣くつもりはなかったのですが......」と。
沈黙と、涙......

でも......その場でその方の気持と寄り添っていたので、「どうぞ
泣きたいだけ泣いてくださいね」となぜかそんな風に思ったのです。

後で、みんなで振り返りをするのですが......
あの泣いている間の沈黙......あれは。必要だったと。
クライアントの方からは、あの時トコさんの目を見たら少しうるんで
いて優しくて「気持を出して泣いていいよ」と言われているようだったと。

背筋にビーンと何かが走るような感じがして、ものすごく嬉しかったです。
言葉にはしなかったけれど、気持がちゃんと通じたんですから。

そして......違うことを要約されても、一生懸命聴いてくれたら
「違うから、こちらを聴いてくださいね」と嫌なおもいではなく真剣に
言えるって......
これも嬉しかったですね。

みなさま、聴くという事は、誰にでもできる事ですよね。
それならば、人の話は心を合わせて聴きたいですね。

そんな思いの3日間でした。
それにしても、心とは複雑なものですね......
そして、人って良いですね......
心が通い合うって良いですね......

人との関わりは自分を良く見せて生きるのではなく、素のままの自分で
心を合わせるもの......そんな風におもいます。
優しく見せよう、良い人にみせようと少しかっこつけた二日目の失敗から
そんな事を学んできました。

  トコ


ps,今回私は「沈黙」の意味の深さを知りました。
これはネットの中でも言えるなぁと。
書き込みがなかったり、メールの返事がこなかったりするとものすごく
心配だけど......その心配な気持をじっと相手の方が落ち着くまで
待っているのも大切なんだなぁと。
返事が来ないと、「自分が何か悪い事をしたのでは?」と、思ってあせるのだけど
もし、自分の言った事に傷ついてしまったなら、返事が出来るはずもなく......
そうでない理由の時も、ご自分の時をもちたいのだと思うし......
難しいことだけど......心配な気持を風にそっと乗せてとどけようとおもいます。

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投稿日時:2005/02/01 13:01:21
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