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トコタンのひとり言(open)

No.3002 どちらを選んだら良いのか・・・・・   ( tokotan. )

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一昨日、パパリンと葬儀場に行くとき、話したことです。
亡くなられた方は、ずっと糖尿で闘病していらっしゃったのです。
それまでは、ワンマンで鳴らした方だから、「飲んではいけない。甘いものは食べてはいけない」と
奥様は目を光らせるのに相当大変だったようです。
でも、そのおかけで12年も頑張る事ができたんですよね。

父も糖尿でした。
そして、直腸がんでした。
大好きな大好きな父が・・・・・です。
病気になったときも悲しかったけど、残されたいのちの時間を知らされるのがものすごく辛かったです。
私の回想法の原点である終末ケアに、ひかれたのもきっとこの事があったからだと思います。
余命を自分が知る事は本当に辛い事ですから・・・・・
今は告知などもされる時代ですからね。(父は最期までガンとは思っていなかったけど)

パパリンとお向かいの話をしていて、「厳しく目を光らせて一日でも長く生きてもらうというのを取るか、好きなものを食べさせてあげるか」と。
父の場合は、私は最後に前者を取ったんですね。

父のいのちがその年の間にもつかもたないかという時・・・・・
父が千代の富士の連続優勝のテレビを見ながら言いました。
「キャンディが食べたいなぁ」と。
私は迷いました。
糖尿ですからね。そんな事が許されるはずもありません。
インシュリンを打ったりしているのですから。
でも・・・・・スーパーでノンシュガーのキャンディを買ってきて、一粒渡しました。
父は・・・・・「違うんだよ、アイスキャンディー」と。
まさか真冬にアイスキャンディーなんて思いもしませんでした。

2.3日迷いましたね。
どうしよう・・・・・と。
でも、小さな小さなアイスをかってきました。
私と半分こねっと。

父は、嬉しそうに「ミルクの味がする」と食べました。
甘くて美味しい・・・・・と。
半分位食べた時、「鬼娘だぞぉぉぉ」とおどけながら半分取り上げました。
「もう、トコは厳しいんだから」と、父は言ったけど、それほど怒ってはいませんでした。
多分父には、私の気持ちが見えていたのではないかと思います。
その時、私のしていたマスクが・・・・・涙を隠してくれました。
少し風邪気味でしたからね。
マスクしていて良かった・・・・・

もちろん、表面的には看護師さんにしっかり叱られましたが・・・・・
みなさん、心の中ではそんなに怒っていなかったと思います。

父は結局、肺炎になっていて次第に悪くなる前に、突然夕飯の誤嚥で生涯を閉じました。
今年も12月13日がやってきます。
正月前ギリギリでは、家族が困るのではと、そんなふうに気配りの父でしたから・・・・・
自分の死期を早めたのかもしれません。

今でも、アイスをたべさせた事は後悔はしていないけど・・・・・
だってそんな事できるの・・・・・私しかいないもの。
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投稿日時:2005/11/24 15:56:16
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