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トコタンのひとり言(open)

No.3152 ボイスセラピー・・・「ガクアジサイ」「ないたあかおに」  ( tokotan. )

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昨日のボイスセラピーのテーマは「私の幸せとあなたの幸せ」でした。

まずはいつものように・・・・・
「星野富広」さんの「四季抄」〜風の旅から・・・・・



「がくあじさい」

結婚ゆび輪はいらないといった
朝 顔を洗うとき
私の顔をきずつけないように
体を持ち上げるとき
私が痛くないように
結婚ゆび輪はいらないといった

今、レースのカーテンをつきぬけてくる
朝陽の中で
私の許に来たあなたが
洗面器から冷たい水をすくっている
その十本の指先から
金よりも 銀よりも
美しい雫が落ちている


※この詩の・・・・・「私が痛くないように結婚ゆび輪はいらないといった」
この言葉がキューンと胸に届いて・・・・・せつなくなりました。

この奥様は、クリスチャンであり、体がご不自由になられた星野さんを毎日手助けに入らした方で・・・・・
毎日「定期便」と呼ばれるようにきちんとたずねていらした方だそうです。

そして、ひとつのエピソードとしては・・・・・
教会にいけない星野さんのために、牧師さんとあるお友達が毎日曜日病室にきてくれたそうです。
そして、そのお友達が、らんの花を持ってきてくれました。
らんの花を良く知らなかった星野さんは、その美しさに魅了されて、それを写生されます。
そして、その方がらんの花を持ってきてくれたお礼に差し上げるつもりでした。

しかし、毎日定期便のように現れる女性がいて、星野さんの描いた絵をいつも「きれい、すごい」と感心してくれるのです。

そして、この「らんの花」の絵を見たときの彼女の驚きは大変なものでした。
あまりに感動した星野さんは、彼女にその絵を差し上げてしまいます。

彼女は、初めは自分の机の上にセロテープで止めていたのですが、次第にその絵が大切に大切に思え額に入れたそうです。
そして・・・・・
数年たって・・・・・その彼女は星野さんのお嫁さんになってしまったのです。
そして、懐かしい「らんの花」は、花嫁道具の荷物に混じって帰ってきたのでした。

もちろん、ランの花を下さった方は・・・・・その結婚の証人になってくれました・・・・・って。
「花の取り持つ素敵なご縁」ですねっ

***********************

「ないたあかおに」

作: 浜田 廣介  絵: 池田 龍雄   出版社: 偕成社

ある山のがけの所に、家が一軒たっていました。
そこには、若くて元気なあかおにが住んでいました。
暴れん坊でなく、気持ちのやさしい親切ものでありました。

あかおにはいつも思ってました。
「鬼に生まれたけど、ふもとの村の人たちとも友達になりたいな」と。

そして、看板を立てました。
「こころの 優しい おにのうちです。
どなたでもおいでください。
おいしい御菓子もございます。
お茶も沸かしてございます。  あかおに」

次の日、村のきこりが通りかかり字を読みました。
「めずらしいなぁ。鬼の立て札。誰でもおいでと書いてある」
そして、仲間のきこりに会いもう一度その看板の前に行きます。

「なるほど、鬼の字。筆に力が入ってる」
「それにまじめな気持ちがわかるなぁ。字を丁寧にかいてある」
「ほんきなんだな」
「はいってみよう」
と、思ったのですが、そっと戸口をのぞいてみました。

あかおには、耳を澄ましてその様子をきいていました。

きこりたちがいいます。「なんかひっそりしてるな」
「さては、まじめにみせかけてだまして食うつもりか?」

それを聞いていたあかおには、すっかりはらがたち、大声でいいます。
「だれがだましいくうものか」と。
その声で、きこりたちは、坂をドンドンくだっていってしまいました。

あかおには、悔しくて、涙を一杯ためて、看板をこわしてしまいます。

そこに、ひょっこりと、あおおにが現れます。
あおおには、とおくて深い山奥の岩のお家を抜け出して、低い雨雲にのつてきたのです。

「たまにあそびにきてみると、怒ってるんだね。君らしくもない。どうしたの?」と。
「ごめん、訳をきいてよ」
そう返事して、あかおには、自分の思っていることを正直に伝えました。

「なんだ人間たちといったりきたりしたいのかい」
あかおには、こんな方法を言いました。
「ボクがこれから村に下りていって、暴れるから、君が来て僕をなぐる。
そうすれば、人間は君をほめるさ。安心して遊びに来るよ」と。

「それじゃ君に悪いし・・・・・」

「何を言う、ともだちじゃないか」とあおおに。

そして、あおおには、ふもとのおうちに行きました。
おじいさんとおばあさんが住んでいました。
あおおにを見ると、慌てて飛び出していきました。

ふたりをちゃんと逃がしてあおおには暴れました。

そこへあかおにがやってきて、「やい、このやろう」と、あおおにの頭をこつん。

「だめだよ。もっと強くぽかぽか殴るんだ」あおおにが小さくいいました。
そして、ぽかぽか殴るフリをして、「もう、逃げたまえ」と言うのです。

あおおには、逃げる時、わざとよろけるフリをしました。
すると、そばの太い柱にひたいをごつんと当てました。
「いたい、いたい」
ひたいを押えて、かおおには、ほんとの声をだしました。

おかおには、びっくり。
「あおくん、まて、まて、みてあげる」と。

その様子を村人たちは影からじっとみていました。
「なんと、感心。りっぱなおにだよ。他のおにとは全くちがう」と。
「いいおに。遊びにいこう」

それから、あかおには毎日のように村の人たちとあそびました。
色んな話をして楽しい日々がすぎました。

けれど、何日かたったあるばん、あおおにが心配になりました。
「あおくん、あれからちっともやってこない。まさか、あの時のひたいの傷が悪くて寝込んでいるのでは?」と。

次の日、「留守にします」という言葉を書いて、あおおにのところにいくのです。
山のまた、山の奥深く・・・・・けわしいがけはたに岩のおうちがたっていました。
その戸口に・・・・・

「あかくん、にんげんたちと仲良く真面目につきあって楽しく暮らしなさい。
ボクはしばらく君とお別れです。この山を出て行きます。
きみと、ボクといったりきたりしては、人間たちは木になっておちつかないかもしれません。
そう考えてしばらく旅にでます。
長いたび、遠いたび。でも、どこにいようとも君を思っているでしょう。
さよなら、君。
体を大事にしてください。  どこまでも 君の友達  あおおに」

あおおには、だまってそれを読みました。
三度も、四度もよみました。
「あぁ、あおくん、きみはそんなにボクを思ってくれるのかい」

いわの戸に、両手を当ててあかおには、顔を押し付けたらたらと涙を流してなきました。

「お わ り」

***********************

どんな風に感じましたか?
あかおに、あおおに・・・・・どちらかのタイプが自分に近いですか?

私は振り返りをしたとき、人とちょっと違うところに随分ポイントを置いていたようです。
人とお話をしてみると、自分の意外な所が見えるのがふしぎです。

私は、「逃げる時、わざとよろけるフリをしました。」というところが気になったんですね。
なぜ?と。
そして、「本当の声をだしました」と言うのも・・・・・ね
ひょっとして、こうして、よろけておでこなどをぶつけたら、本来のあかおにクンのよさが出て、
「あんなに悪い鬼にも、優しさを発揮できる真の優しさのあかおにクンが、村人たちに分かってもらるから??」
なんてね〜〜!!

そこまで、考えた人はいないようで・・・・・私は随分、人の奥の奥まで考えちゃうんだなぁと。
ちょっと・・・・・変わり者の自分を発見してしまいましたぁ。








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投稿日時:2006/07/16 19:14:34
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