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トコタンのひとり言(open)

No.3225 たいせつなきみ  ( tokotan. )

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今日、ふっと手に取った絵本。

「たいせつなきみ」
内容を見ていて、心がとってもグーーーっっと迫るものがあり、思わずかってしまいました。
最近、この種類の本をとった後、ボイスセラピーの講座で使われる.....という事が二度もありました。
私のアンテナは、スピリチュアルな方向に向かっているのでしょうか?

すこし内容をお知らせしますね。

『たいせつなきみ』 マックス・ルケード セルジオ・マルティネス絵 

ある、村にエリという彫刻家がいました。
そして、この村にはウィミックスという木の小人たちがたくさんいました。
これは、エリが彫ったものです。

ウィミックスは、みんな色々な格好をしていました。
大きなハナをしたもの。大きな目をしたもの。のっぽくん、ちぴっこくん。
そして、みんなは同じ村に住んでいました。

そして、毎日、シールをくっつけあっていました。
ウィミックスたちは、金ぴかの「お星様シール」と、醜い灰色の「だめじるし」を別々の箱にもっていました。
きれいな子や、才能あるこには、「お星様シール」がたくさんついていて.....
木がでこぼこな子や、絵の具がはげているこには、「だめじるし」がつけられたり.....
「お星様シール」いっぱいの子は、気分は最高〜〜!!
でも、何もできないぶきっちょな子は、「だめじるし」ばかり。

バンチネロは、そんな一人でした。
みんなと同じように飛んでみても、失敗ばかり。
みんなよってきて、「だめじるし」をくっつけていきます。
しばらくすると、体は「だめじるし」ばかりになってます。

お家から出るのが嫌になってしまいました。
「ぼうしをわすれやしないかな」
「水溜りにおちたらたいへんだ」
「へまをしたらまただめじるしだ」
そんなことが心配でたまらなくなりました。
だって、もういっぱいの「だめじるし」がついていたから。

「やつは、「だめじるし」がお似合いだな」と、小人達はドンドンつけていきます。

バンチネロは、そういわれても仕方がないと思うようになっていきました。
「どうせボクはだめなウィミックスだから」と。
だから、同じような「だめじるし」をつけたウィミックスと一緒にいました。
そのほうが気持ちがらくだったから。

あるひ、ウィミックスらしくないルシアにあいました。
「お星様」も「だめじるし」も何もつけていません。
みんながつけようとしたのだけど、くっつかないのです。
「だめじるし」がないなんてすごいねと、バンチネロが「お星様」をつけようとするのですが、つかないのです。

別の小人は、「ひとつもお星様がついてないなんて」と「だめじるし」をつけようとするのだけどくっつかないのです。

それで、バンチネロは、彼女に聞きます。
「ボクも誰からも良いとか悪いとか言われたくないよ。どうすればいい?」と。
「毎日、彫刻家のエリに会いにいくのよ」

バンチネロは、「やはり、あんなふうにシールを貼りあうなんてへんだ」と決意して、エリに会いにいきました。


エリは歓迎してくれて、仕事台の上に、バンチネロをおきました。
「随分「だめじるし」つけられたね」と。
『ぼく、そんなつもりじゃなく一生懸命やったんだよ』

「わかっているとも。いとしいこ。
他のウィミックスがなんといおうとかまいやしないよ。」
『ほんと?』

「ホントだよ。気にすることはない。シールをつけていったのは誰だい?
みんなお前とおなじウィミックスじゃないか。
みんながどう思うかなんて、たいしたことじゃない。問題はね。
この私がどう思っているということなんだよ。
そして、わたしは、おまえをとっても大切に思っている」
バンチネロは、笑ってしまった。
『ボクが大切?どうして?
だって、歩くの遅いし、とびはねたりできないよ
えのぐだってはげちゃってる
こんなボクがどうして大切なの?』

すると、エリは、暖かくみつめて言いました。
「それはね。おまえは、私のものだからさ。だから、たいせつなんだよ」

バンチネロは、誰からもこういわれる事はなかったから、うれしくて言葉も出ませんでした。

エリは「毎日おまえがきてくれるのをまっていたよ」
『シールがくっつかない女の子にあったの』

「あのこはね。私が思うことのほうがもっと大事だとあの子が決めたからなんだよ
みんながどう思うかなんてことよりもね。
シールがくっつくようにしていたのは、お前の方なんだよ」
『どういうこと?』

「どんなシールがもらえるかって事を気にしていると、
シールのほうからお前にくっついてくるんだ
お前が私の愛を信じたなら、シールなんてどうでもよくなるんだ」
『よくわかんないや』

「今にわかるよ。時間はかかるけどね。
こんなに「だめじるし」つけられてきたんだからね。
ともかく、これからは毎日おいで。
私がどれだけ、お前のこと、大好きかわすれないように」と、にっこり笑ってエリはいいました。
そして、仕事台から、バンチネロをおろしました。

「わすれちゃいけないよ
この手で作ったから、お前は大切なんだってことを。
それから、私はしっぱいしないってこともね」

『あれは、ほんとだぞ』と.....
その時、ひとつの「だめじるし」が地面におちました.....

*****************

いかがでしたか?
たかが、絵本.....されど絵本ですよね。
きっと、バンチネロは、あのきれいな女の子のように、一つもシールをつけないきれいな小人さんになることでしょう。

「シールを気にするから、シールを貼られる」
自分自身の気持ちの持ち方なんでしょうか.....ねっ
自分が意識していなくても、いろんな人から愛されてるんですよねぇ.....きっと。
そう思うと、なんだか自分がいとしいですねっ
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投稿日時:2007/04/23 12:53:31
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